ワインといえば、世界では紀元前8000年、日本がまだ縄文時代だった頃から飲まれていたと言われるほど歴史の古い飲み物です。
日本へは、戦国時代に宣教師が持ち込み、織田信長や豊臣秀吉もワインを嗜んだ話は有名です。実際日本でもワインづくりは明治政府が奨励し、そこから日本ワインの歴史もあるようです。
その楽しみ方は、人それぞれ
・レストラン等で銘柄はお店にまかせてお料理と冷えたグラスワインをカジュアルに楽しむ方
・ボジョレーヌーヴォーの時だけお祭りのように楽しむ“にわか”ワインファンの方
・原産国や原料のぶどう品種、製法などを学び、味の違いを感じ、ワインを趣味にして極めていくという方
色んな楽しみ方があります。
~ 知っているようで、実はわかっていない ~
~ 馴染み深いお酒のはずなのに、実は奥が深い ~
実際はこんな方も多いのではないでしょうか。
そして、今回の本題になりますが、これだけ日本人にも馴染みのあるワインでも
「日本ワイン」と聞くと、
・やっぱり世界のワインには負ける
・日本人にワイン造りは難しいのでは?
・あまり美味しくない・・・等
ネガティブなイメージを持つ方が多いようです。
今回はそんな日本ワインについて、繊細な感覚を持つ、女性ソムリエさんから
おすすめの日本ワイン5選を教えて戴きました。
フルーティーなのに甘過ぎない。フジクレール スパークリングデラウェア
食用でも人気のデラウェア種(山梨県産)のみを原料として醸造されたスパークリングワインです。甘く芳醇なフルーティーな香りと裏腹に甘すぎないスパークリング。さっぱりとした口当たりは飽きがこず、女性や日本ワインが苦手という方は1杯目から衝撃を受けるのではないでしょうか?マスカルポーネチーズ、ブルーチーズなどと相性の良いさっぱりとしたワインです。
芳醇で味の奥行が深い!高畠クラシック メルロー&カベルネ
山梨にある高畑ワイナリーが手がけるメルローとカベルネソーヴィニヨンから醸したミディアムボディの赤ワイン。グラスを口元に傾けると、ブラックベリーベリーやプラムなど濃いベリーが完熟したような香りと、バニラのような甘い香りが沸き立ちます。
さらに味わいは奥行きがあり、しっかりとワインの味を楽しめるのに重たすぎない、まるでアメリカワインのような絶妙なバランスを実現しています。香と味を楽しみながらお肉料理と合うワインです。
可愛らしいだけではない無添加微発泡ロゼ、てぐみ
京都丹波ワインが手がける“てぐみ”は見た目の可愛らしさだけでも女性ウケ間違いなしのワイン”てぐみ”です。可愛らしい見た目だけではなく、無濾過無添加の本気の自然派ワインです。マスカットベーリーAの品種を使ったほんのり鮮やかな薄紅色をしています。フレッシュかつ甘みのある味わいも微発泡なのでしつこく感じません。
発酵終了直前のワインを瓶詰め、瓶の中で発酵を継続させることで、酵母が生み出した炭酸ガスがワインに溶け込んで発泡します。「生きている」お酒なので開ける時は開栓要注意です。
熊本ワインが手がける受賞歴のある国産品種の赤ワイン
ワインの名前は、日本固有の黒ぶどうの品種名「マスカット・ベーリーA」を大胆に商品名にしたワイン。2019年【日本で飲もう最高のワイン2019】受賞ワイン◆専門家部門 シルバー賞を受賞した程のこのワインは甘みも強く、フルーティー。この品種「マスカット・ベーリーA」を凝縮したジュースのような味わいです。
女性も楽しめるまろやかで柔らかい味わいでありながら、味わい深さも両立。飲む人を選ばない「日常にワインを取り入れて豊かな生活を」と願われる熊本ワインの想いを体現したワインです。
限定9500本!ワインを味わう醍醐味が楽しめる秘蔵ワイン
ラスト1本は、限定9500本しか出荷されていないという秘蔵ワイン。今まではワイナリー関係者だけしか味わうこと出来なかったそうです。ワインの旨味と香りを生かすため、濾過することなくビン詰めされています。
原料は山形県朝日町産ブラッククィーン70%、マスカットベーリーA20%、メルロー10%を使用。
グラスに注いで”すぐ”と、空気に触れて少しの時間が経過した後では、味の変化が楽しめるワインです。うま味とコクのある赤ワインなのですが、注いですぐは少し堅い重い味がしますが、空気に触れて時間が経過すると味が「ひらく」ため、まろやかな味わいにかわります。
ワインの出逢いは一期一会 あなたにはまる1本に出逢えますように
今回協力してくださった女性ソムリエ、保奈美さん(会員制Bar Aya 店主)にワインの良さについて尋ねたところ、「一期一会」だと答えてくださいました。
同じワインでも今日、明日飲んで同じように感じない事もあり、また自分にはまる1本のワインとの出逢いは本当に一期一会の出逢いだとの事。
今まで日本ワインはもちろん、ワインについてはド素人で難しいものだと思ってきましたが、今回のワインとの出逢いを通して、新しい世界観が開けたように感じました。
産地、品種、作り方で無限に広がるワインの世界の奥深さは未だわかりませんが、飲む一時に、ワインたちが彩りを加えてくれる事に間違いはありません。
力まずに、まずはワインをこれからも楽しんでいきたいと思います。
協力店:Bar Aya (会員制)
- 住所
- 福岡県福岡市中央区薬院1丁目16−14 BEIDEN 薬院 3F
- 電話番号
- 092-791-4206
- 営業時間
- 15:00~
- 定休日
- 日曜日