睡眠の質を高めるために?
睡眠の質を高めるには、生活環境や睡眠環境を整えることはもちろん、食事面で身体の内側から整えてあげることも大切になります。「なかなか寝つけない、朝すっきり起きることができない…」そう感じるときは、毎日の食事をちょっとだけ見直すのもいいかもしれません。
例えば朝ごはんを抜いていたり、毎食一品料理で済ませていたりなど、偏った食生活を送っていませんか?
不規則な食事は、健康面だけでなく睡眠の質をも低下させてしまうんです。
規則正しい食生活で身体のリズムを整えることはもちろんですが、睡眠の質を高めるには食べる食材や食べ方を意識することも大切です。
お身体に良い、そして必要な食材
身体によいとされる健康食材があるように、睡眠のために摂るとよいと言われる食材もたくさんあります。中でも注目したいのが、睡眠の質を高めるとされる栄養素「トリプトファン」「グリシン」「GABA(ギャバ)」を含む食材です。
1,「トリプトファン」
生体リズムを整えて、睡眠ホルモンをアップする働きがあるとされている必須アミノ酸のひとつです。この栄養素は、食べ物からしか摂取することができません。朝食時に摂取することで、生体リズムのスイッチが入り快眠につながりやすくなります。
【魚・肉】スジコ・タラコ・鶏ムネ肉・牛肉
【乳製品・大豆製品・ほか】生乳、チーズなど・卵・納豆、豆腐、味噌、ナッツ類
【フルーツ】バナナ・アボカド
2,「グリシン」
体内時計に作用して睡眠のリズムを整えてくれるとされるのが「グリシン」です。深部体温を下げる働きもあるため、心地よい眠りを促すと言われています。
【魚介類】エビ、ホタテ、イカ、カニ、カジキマグロなどの
【野菜】ほうれんそう、枝豆、グリーンピース、ブロッコリー、にんにくなどがあります。
3,「GABA(ギャバ)」
「GABA(ギャバ)」は、心身をリラックスさせる働きがある成分です。脳の興奮を鎮める、ストレスを和らげるなどの効果が期待されています。
【穀物・魚】アワ・キビ・大麦・ヒエなど・玄米・胚芽米・小魚など
【発芽野菜・発酵食品】トマト・スプラウト、キムチ、漬物、甘酒などがあります。
快眠食材
アボガド
アボカドは、「森のバター」と呼ばれるほど栄養豊富な食材です。眠りを誘うホルモン、セロトニンとメラトニンの分泌に欠かすことのできない成分、トリプトファンも豊富に含まれています。トリプトファンで昼夜のリズムを整えて快眠へとつなげていきましょう。
ホタテ
深部体温を下げる働きがある成分・グリシンを含むホタテには、ビタミンB類、葉酸、亜鉛、タウリンなど身体に嬉しい栄養素がたっぷり。これらの栄養素や旨みを逃さないようにするには、焼く・炒める・揚げるといった調理方法がおすすめです。
ホタテの栄養エキスごと無駄なく摂取できるスープもぜひお試しくださいませ。
トマト
リコピンやβカロテンといった抗酸化作用のある栄養素を含むトマトは、「医者いらず」と言われるほど栄養豊富な野菜。リラックス効果をもたらすGABA(ギャバ)も含まれています。
1年を通して手に入る身近な野菜だけに、食卓でも取り入れやすい快眠食材のひとつです。
就寝前のNG事項
食べるものや食べ方によっては、眠りを妨げてしまうものもあります。
消化に時間がかかる揚げ物、唐辛子やニンニクなどの刺激の強いものなどは胃腸に負担をかけやすいため、夕食や夜食など遅い時間に食べると眠りを妨げる原因になりますので、就寝前の行動一つでいい睡眠になるのか、悪い睡眠になるのかになります。今一度考えてみられてくださいませ。