筋肉の衰えが原因?
内臓を支えるおなか回りの筋肉は、日常生活ではあまり使わない部分な上、加齢とともに衰えやすいもの。それまで内臓を支えていた筋肉は、年齢を重ねるごとにその重さを支えきれなくなり、内臓の位置が下がって、下腹が膨らんだように見えてしまうのです。このケースは、特に猫背の人に多く見られます。
また、内臓の壁に存在する平滑筋(へいかつきん)という筋肉が疲れていると、食べ物の消化や吸収が遅れ、胃腸に内容物が残りがちに。この重みによっても内臓が下がりやすくなり、下腹が出てしまいます。
便秘
食事や生活習慣が乱れていたり、運動不足が続いていたりすると、内臓が冷えて機能が低下し、便秘になります。腸内に便やガスが溜まった便秘の状態でも、ぽっこりと下腹が出てしまいやすいです。
内臓脂肪や皮下脂肪
便秘などによって腸の機能が低下すると、腸の栄養吸収率も悪くなっていきます。食物を消化しきれなかった糖分が脂肪になって体内に残り、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。こうした脂肪分が、ぽっこりおなかの原因である可能性もあります。
骨盤の歪み
骨盤が歪んでいると、スムーズに骨盤の開閉が行われず、開きっぱなしの状態になります。こうなると、内臓が本来の位置に収まらずに下がってしまい、下腹が出ているように見えることがあるのです。特に、次のような癖がある人は骨盤も歪みやすいため、気を付けましょう。
☆猫背や前かがみの姿勢
☆脚を組む
☆片脚に重心をかけて立つ
☆背中を丸めて座る
このような姿勢は、無意識のうちについやってしまうものですが、骨盤を歪ませる大きな要因となります。また、骨盤が前に傾いている反り腰の人も、やせていても下腹部がぽっこりと出てしまいがちです。女性の場合、骨盤の歪みは生理痛や肌荒れといった不調の原因にもなるため、日頃から姿勢には気を付けましょう。
食習慣の乱れ
「ご飯を食べてすぐ横になる」「食べすぎ」「朝食を食べない」といった食生活の乱れ。これらも、内臓の筋肉に疲労が溜まってしまい、ぽっこりおなかを引き起こしやすくなります。