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水あたりに注意する|美活

水あたりとは?

「水にあたる」ことにより下痢、軟便、吐き下しといった症状が起こることをいいます。
一般的には、旅行先で水道水や氷の入った飲料水など細菌やウイルスに汚染された水を飲んだとき、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル(無機質)の多い水(“硬水”といいます)を飲んだときに起こります。日本での日常生活では、ほとんど起こることはありません。
しかし、実は、日常生活において水あたりはよく起こっています。
過剰な水分摂取では水分吸収がうまくいかない場合があり、かえって胃腸に負担をかけたり、身体の冷えを起こしたりして下痢・軟便となる場合があります。
これらは全て、水にあたって起こるもので「水あたり」といえます。

腸の水分コントロール

健常な人では、飲食物から1日約2Lの水分を摂り、消化管からの分泌液(唾液・胃液・腸液・膵液・胆汁など)約7Lと共に、毎日約9Lの液体が腸に流れ込みます。
その内、約90%以上は再び腸から体内に吸収されます。糞便として排出される水分はわずか0.1~0.2L/日となり、1日200g以下の糞便となるように腸管内でコントロールされています。
この腸管のコントロール機能が破綻すると、糞便中の水分が増加して下痢や軟便となってしまいます。

厚さでの水あたり

夏の暑さの影響により、7月から9月は熱中症の発生が急増します。熱中症は、屋外だけでなく屋内でも発生し、特に、最近の節電の影響により、室内の温度が高くなることで発症するケースが増えると考えられます。
ご家庭内での体調管理が十分に必要です。
まずは、脱水症にならないための対策として、水分と電解質(塩分)を補給することが大切です。
ただし、過剰に水分をとっても水分吸収がうまくいかない場合があります。過剰な水分摂取によって胃腸に負担をかけたり、身体の冷えを起こしたりして下痢や軟便、即ち、“水あたり”になる場合もあります。
“水あたり”による下痢・軟便のときは脱水症になっている可能性があります。

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