体温美人で温活術
一般的に、健康な人の平熱は、36.6℃~37.2℃程度だと言われています。しかし近年では、「低体温(36℃以下)」の人が増えているのだそうです。
じつは、体温と免疫力には大きな関係があります。
体温が下がると血流が悪くなり、免疫機能の要である白血球が、体内を十分にパトロールできません。
すると、体内に侵入したウイルスや細菌が、白血球に発見される前に増殖しやすくなるのです。そして、これらの駆除に必要な白血球が集まるスピードも低下。結果、ウイルスや細菌の繁殖を止められず、病気になりやすくなってしまうのです。
きっちり三食バランスよく食べる
免疫の機能がきちんと働いて、健康な体を維持・増進するためには、1日3食バランスよく食べることが基本であり重要なことです。不規則な食生活や偏食や欠食はさけて、なるべく様々な食品から、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランスよく、腹八分目で食べるように心がけましょう。食事のバランスについては、当院のホームページに詳しく掲載しておりますのでご参考にしてください。
体温を上げる食材選びが重要
「体温が1℃下がると免疫力は約30%低下する」といわれています。冬場に風邪やインフルエンザなどの感染症の病気の発生が多くなるのも「冷え」による免疫力の低下が要因の一つと考えられます。
逆に、体温が約1℃あがると免疫力は一時的に5~6倍にアップするともいわれており、これは体温があがることで血液の流れが良くなり、血液中の免疫機能をもつ白血球が体のすみずみまで巡り、さらに体温が高いことで活性化するからだと考えられます。
食べ物の消化・吸収にかかわる”消化酵素”や生命活動を支える”代謝酵素”の活性が最も高まるのは体温が37度前後といわれおり、体が冷えた状態では酵素の働きが低下し、体に様々な支障をきたしてしまいます。
では、体を温める栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか?
体温をつくり出す働きを担っているのは”筋肉”であり、”筋肉”が少なくなると体温も下がってしまいます。この”筋肉”の材料となるのが「たんぱく質」です。動物性のたんぱく質と植物性のたんぱく質を毎食バランスよく摂取し、筋肉量を増やす生活を意識しましょう。
その他に糖質を燃やして体のエネルギーを生み出す際に必要な「ビタミンB1」や血液の流れを良くする「ビタミンE」や「鉄分」があります。また、薬膳の考え方として食べ物の特徴から、体を温める「陽」の食べ物、体を冷やす「陰」の食べ物などがあり、体を温める食べ物や食べ方を食事の中に上手に取り入れてみるのもいかがでしょうか。
まとめ
免役を上げるということはお身体本来の防衛を作ることが出来ますので、予防を行うことが病原菌を防ぐ近道にもなりますので、皆様もぜひされてみてください。